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コミュニケーションに自信がない場合はここだけカバーすればOK?

どーもコミュニケーションがうまくいかないヨモギ。妻とのコミュニケーションだけがそう思わせるのか、それともそもそもヨモギ自身がコミュニケーション下手なのか。妻の怒りの発端は、こんなことだった。

ヨモギは最近、仕事が遅いのでしぶしぶ妻は、2時間ほど先に食事をすます。今月で1か月目だった。いつもはヨモギがレンジで温め直したおかずと、ごはんを食べ終わったあと、妻が先に食べた後の食器と一緒に洗うのが日課だった。妻も共働きなので、毎日の食事を作ってくれるのは妻、洗うのはヨモギと、ヨモギは律儀な家事メンだった。

ある日、ヨモギが疲れ切って、帰って来、いつものようにアツアツの食事を食べた後、台所へ向かうと、妻がシンクの掃除をしていた。「ごめんごめん、今日シンクの掃除してくれてたんだ。」「いいのいいの、あ、もしかして今から洗う?だったら、一緒に入れた方がいいね。今回したばっかりだから。一旦とめておくね。」妻は食洗機のスイッチを一旦とめた。「ああ、そうしよう、一緒にいれてまわしておくよ。」妻のシンクの掃除は終わり、すぐにヨモギと入れ替わった。

ヨモギは、妻が自分の領域の洗い物の仕事を手伝ってくれたことに、とても温かい気持ちになった。そさくさと洗い、食洗機をあけた。妻のお茶碗、メインプレートのお皿、妻のおはし、スプーン、コーヒーカップ。食洗機の中はガラガラだった。ヨモギは簡単に、お皿についた食材を洗い流し、食洗機に入れ、洗剤を入れなおす。(洗剤は半分にしたけれど、入れずに回すより衛生的だろう。)スイッチをオンにした。妻がスイッチを入れた時は、まだまわし始めだったのだろう。

ヨモギは自分の部屋に戻り、小説を読みだした。スマホが鳴る。妻からだ。部屋からでて、すぐに要件を聞きに行けるくらい、今日は余裕があった。すぐに電話をきった。ソファから起き上がろうとした。またスマホが鳴る。きっと妻は、今ここでヨモギが電話にでることを望んでいるのだろう、そう思い電話に出た。

「なんで、洗剤入れてまわしてるの?」とてつもなく怒りに満ちた声だった。ヨモギは頭が真っ白になる。「乾燥かけてるから、っていったよね?乾燥と洗いで電気代は全然違うんだから!無駄遣いなんかできないんだから、しっかりしてよ!もう。」妻は、怒りの中にヨモギに対する残念さも入り混じった言い方で、ヨモギにつめよる。「え、洗いだと思ってた。」これから先の妻の稲妻的な怒りは、ご想像におまかせしよう。2年前、3年前の妻のヨモギに対する不満不平が、ここぞとばかりあふれかえり、ヨモギはそれを電話で聞くことになる。

ヨモギはその間ずっと、洗いだと思っていたを繰り返した。妻の怒りは増すばかり。たったの15分前の記憶が今思いだせない。多分、妻が洗い物を手伝ってくれていた喜びが、そこらへん曖昧にしてしまっていたのだろう。

それにしても、妻とのコミュニケーションでは、このようなことが多いなと思うヨモギだった。多分、妻の中では、乾燥のボタンを押すことはすでに、出来上がっていて自分の中で完結してしまっているのだろう。だから、当然ヨモギにもそれを求める。

そう言えば先週はこんなこともあった。「次は入るから。」妻はこう言った。お風呂のことである。ヨモギは「ああ。」そう言う。二人の間では、次に入る人のために、前に入った人は窓をあけ、お湯を捨て、換気することが暗黙の了解なのだ。ただ、例外が存在するのだった。続けて入る場合は、お湯を捨てることなく、そのままにしておかなければいけないのだった。

ヨモギは疲れ果てて、眠くなっていたので、その時もお風呂に入る時までは、覚えていたのだが湯船につかっている間に、眠ってしまい、お風呂から出る時は、その例外を忘れてしまっていた。ヨモギが入った後、妻がお風呂へ向かった。寒い寒い冬の夜だった。

「キャー」お風呂場から悲鳴が聞こえた。ヨモギはいつものように、お湯を捨て、換気をしていたのだった。この時の妻の怒りも今回と同じように、いや、それ以上のものだった。この場合、ヨモギも自分が悪いと思った。お風呂の中で眠ってしまった自分が情けなかった。

そういうことがチョクチョクある。ちなみに妻はヨモギに対して、インコがさえずるように早口で自分の言いたいことだけを、マシンガントークして終わる。なんというか、2人の会話はとにかくパターン化していたのだった。

妻は言い切る、ヨモギは聞くだけ。だからヨモギはいつのまにか、自分で妻の言葉を消化することをするのさえ、しなくなっていたのだった。ヨモギはこんな関係ではダメだと思うのだが、妻のマシンガントークにはいつもいいくるめられる。だから、これだけは気をつけようと思った。

●何を?

たったこれだけだ。ヨモギは自分の身を守るために、いつもいつもヨモギの反論を受け入れない妻にも、これだけはハッキリさせようと心に誓った深夜だった。


 
 
 

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フリーランスライター notenote ブログ

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